
オ『…俺、その他か…?』
第二十八回目は
「悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 Legend of Cornell」
1999(平成11)年12月25日(土)、今年で20周年です。
同年3月の「黙示録」から、一年も経たずに発売された
各素材等流用されている部分は多く、手抜きと見られがちな点もあるものの、実際には非常に細部にわたって修正・改善・調整が施されており、「たぶん、スタッフはもともとこういう雰囲気を目指していたんだろうなあ」と思えるくらい、やってみると結構印象に違いがあります。
感覚的な面で言うと、空気が違うというか、「黙示録」は割とはっちゃけた感じがするけれども、こちらはものすごく落ち着いた雰囲気が漂っている感じ。
もちろん、どちらが良い悪いの話ではありませんし、個人的にはどちらの雰囲気も気に入っています。
そして「人狼の力を持ち、自らの身体を武器に戦う、線の細いクールな
このあたりの理由から「黙示録2」ではなく「外伝」としたということもたぶんあるだろうし、流用部分にばかり目や意識がいってしまいがちだけれども、目立たない部分(?)ではかなり大胆な挑戦をしていたんだなあ…と今更ながらに思う。
(※)例の禁呪術に関してだけで、コーネルとエイダに関しては、たくさんのものを失いつつも未来への希望も感じられるような、丁寧に描かれたハッピーエンドではあると思う。
難点…というか、残念だったのは後半ステージの間延び感ですかね。
初プレイの際も「何か引き延ばされてね?」と思ったし、後でラインハルト編とキャリー編をやったときに、構成もまったく同じだったからそれで余計に悪い印象がついてしまった…。
同じステージでも、たとえばステージを左右反転させたりするだけでも印象は結構変わったような気がする。
…まあ、そう思ってしまうのもそれまでのコーネル専用ステージが独特で面白かったからなんだけれども。
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ウワサでは三作目の予定もあったということでしたが、「黙示録」のあとでまた何かがあるとも考えづらいし(数百年後とかなら分かりませんが)、「黙示録外伝」よりもっと前にさかのぼって、ミハイル・シュナイダーやキャリー両親の過去が紐解かれることになっていたのかもしれない。
あるいはついにあのボツキャラクターが…! なんて可能性もあったのかもしれない。
一応完結しているとはいえ、まだまだよく分かっていない部分も残されていますし、もっといろいろなストーリーに触れてみたかったものです。
同期のシリーズ作品など(再掲)+あとがき